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マスタリングの考え方

お盆が明けて、少し涼しくなってきましたね。
このまま秋になってくれたら、嬉しい限りですが、
まだ8月ですし、そんなうまいことはいかないでしょう。

さて、今日は私のマスタリングへの考え方を書きたいと思います。
マスタリングとはCDに収録する音源を、
1枚のCDとして聴きやすいように整える作業です。

ミックスダウンで、それぞれの曲は完成されているわけですが、
曲ごとに担当するエンジニア、プロデューサーが違えば、
自ずと音の質感、音圧などは異なってきます。

そういった状態で、ただ曲が並んでいるだけだと聴きづらいため、
聴きやすいように揃え、なおかつユーザー環境に左右されず、
心地よく聴ける音に昇華させることが、マスタリングを行う意義と言えます。
(他にも曲間タイムを調整したり、各種コードを入力したりといったこともありますが)

マキシマイザーを使って、
ただ音圧を上げることをマスタリングとは言いません。
高級なアナログアウトボードを通せば、
いいマスタリングが出来るわけでもありません。


それらはあくまでマスタリング時に用いる手段に過ぎず、
マスタリングでは、どのような処理が最適なのかを考える必要があります。



そこで、私のマスタリングへの考え方ですが、
基本は「なるべく極力音を変えない、いじらない」からスタートしています。

なぜならば、ミックスダウンが終了した時点で、
それぞれの曲は単体の作品としては出来上がっているからです。

音像や質感、バランス、空間表現、ダイナミクス、
こだわって作られた作品として仕上がっているはずで、
それをスタジオで聴いた時の音が、そのままリスナーの元へ届けば、
それが最高なはずです。

しかし、現実にはユーザー環境は多様ですし、
現代の音源は、マキシマイズされた音圧の大きな作品が多いので、
いちいちボリュームを変えなくてもいいように、ある程度のマキシマイズは必須です。
その際に起こる音の変化を抑え、曲ごとの質感を揃えるために、
必要に応じてEQやコンプ、他各種エフェクトも使用します。
矛盾するようですが、印象を変えないために音を変えるわけです。
ですので、特にいじる必要がない場合は、そのままにすることもあります。

勿論、必要があれば、大胆に音を変えることもありますが、
(中にはミックスの粗取りを期待して、依頼して下さる方もいるので)
基本的なマスタリングの考え方はこういったものです。

音の世界は深く、まだまださらなる研鑽が必要ですが、
せっかく、こだわって作られた作品を台無しにせず、
よりよい形でリスナーに届けられるよう、
作品に応じた適切な音処理を施すよう心がけております。
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プロフィール

アクセルスタジオ ikenaga

Author:アクセルスタジオ ikenaga
レコーディング・マスタリングエンジニア ikenaga です。
関西を中心に、レコーディング/ミキシング/マスタリング/MA/音声編集・ノイズ除去などの録音業務と、
ジングル・サウンドロゴ・効果音制作などの制作業務を行なっています。

ご依頼・お問い合わせ・お見積もりのご依頼は、
↓のホームページからよろしくお願い致します。

https://accel-studio.com/

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