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マスタリングに持ち込む素材について

3月も中旬に突入しようというのに、相変わらず寒い日々が続きますね。
こんばんは。レコーディング・マスタリングエンジニアのikenagaです。

今日はマスタリング時に持ち込んでいただく2Mixファイルについて書きたいと思います。

まず、マスタリングという行程で具体的に何をするのかというと、
CDに収録される楽曲の音圧・質感を揃えたりすると同時に、
スタジオのスピーカーや高級オーディオシステムのような環境で大きな音で聴く場合だけでなく、
一般的なユーザー環境であるラジカセやイヤホンなどでも、
魅力を損なうこと無く聴かせられるように、様々な音処理を施します。

この時施す処理はソースによって全然変わってきますので、一概に言えません。
場合によっては、そのままでOKと判断すれば何の処理も施さないこともあります。

この何の処理も施さない場合、手抜きのように言われる方もいるのですが、
何も手を加えない方が良いというケースも稀に存在します。(音圧調整は必要だったりしますが)

ただ、ほとんどの場合は何らかの微調整を行いますので、
その時に持ち込まれる2Mixファイルが以下のような素材であると、
音処理が施し難くなりますので、避けて下さいますようお願い致します。

1. トータルリミッター・マキシマイザーなどで、すでにガンガンに抑えつけられている音源
2. トータルコンプのアタックタイム・リリースタイムの設定が悪く、ポンピングしている音源
3. 極端な周波数的な偏りがあるミックス

これらを避けた形でマスタリングに持ち込んでいただければ、
マスタリングである程度ミックス時の粗を補正しつつ、より魅力的な音源として仕上げることが可能です。
1と2については、ミックスする際にDAWのマスターにコンプやリミッターの類いを挿さずに、
ミックスを仕上げていただければOKです。
パツパツにレベルが詰められていたり、ピーク成分が全くなかったりすると、
マスタリングでEQやコンプがまともにかかりませんので、この2点は特にご注意ください。

ミックス時のクライアント立ち会いである程度音圧を出したいということであれば、
クライアントに聴かせる時だけマスターのエフェクトをかけ、
最終の書き出し時には外していただけるとよろしいかと思います。

3については、ミックスの基本的なことになるのですが、
極端なイコライジングをせずにミックスしていただければ避けられると思います。

具体的な例としては、バスドラの音を聞かせようとする時に、
低音だけで聴かせようとして、極端に低音をブーストして周波数的な偏りが出てしまうと、
小型の再生システムはそれほど低音が出ませんし、まともに再生されないことになります。
なので、中域にあるバスドラのアタック成分をコンプやEQなどで目立つようにしてあげれば、
過度に低域を出さなくてもちゃんとバスドラの音を聴かせられます。

最初に書いたように、マスタリングでは色んな再生環境でいい音で聴けるように処理を施しますので、
こうした周波数的な偏りでそれぞれの音を無理矢理聴かせている素材だと、
大きくディティールが崩れることになります。
例えば、上記のバスドラのアタックをマスタリングで出そうとして中域を持ち上げると、
一緒にギターやボーカルも持ち上がって、バランスが崩壊してしまいます。

どの楽器も中域を基本に考えて、それぞれのマスキング処理を施して、
無理なく聴かせられる偏りの無いミックスを心がけていただければ、と思います。
ちなみに私はミキシングもやっておりますので、ミキシングから依頼いただいても問題ございません。

これらのポイントに気をつけて、マスタリングに音源を持ち込んでいただけると、
より素晴らしい音源に仕上げられると思います。
もし、私以外のマスタリングエンジニアに依頼される場合でも同様です。

もっと詳しい部分でのご相談・ご依頼はこちらのホームページの専用フォームからお願い致します。
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プロフィール

アクセルスタジオ ikenaga

Author:アクセルスタジオ ikenaga
レコーディング・マスタリングエンジニア ikenaga です。
関西を中心に、レコーディング/ミキシング/マスタリング/MA/音声編集・ノイズ除去などの録音業務と、
ジングル・サウンドロゴ・効果音制作などの制作業務を行なっています。

ご依頼・お問い合わせ・お見積もりのご依頼は、
↓のホームページからよろしくお願い致します。

https://accel-studio.com/

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