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声録り時の注意

こんばんは。
レコーディング・マスタリングエンジニアikenagaです。

久々の更新は、声録り時の注意点についてです。
初めての方の場合にはレコーディングを始める前に、
準備をしながら説明させていただいたりもするのですが、
録音に臨む前段階からやっておくべきこともあるので、
あらかじめ読んでおいてもらえると助かります。


1. 余計な音は立てない
ごくごく当たり前のことですが、録音時には目的としている音があります。
声録りであれば、当然ながら歌やナレーション、セリフ等の声ですね。
それ以外の音は『雑音』であり、一切他の音を立てないようにすべきです。

しかし、録音経験の浅い方はこの辺りが非常に認識が甘いです。
声録りにおいてよく使われるコンデンサーマイクは非常に繊細に音を拾います。
だからこそ細かい表現のニュアンスを捉えられ、
低域から高域までクリアな音が得られるわけですが、
一方で雑音も一緒に拾いやすくなります。

まず、服装に由来するものとして、
衣擦れ音が鳴りやすい服装は避けましょう。
土足で入るタイプのスタジオであれば、
靴もコツコツと音がなりやすいものは避けるべきです。
もちろん、カチャカチャと音が鳴るアクセサリーは厳禁です。

次に行動として、
ヘッドホンを手で押さえたりするのはやめましょう。
原稿や台本を指でなぞりながら喋るのも厳禁です。
ヘッドホンは頭のサイズに合わせるための可動域があるため、
そこがカチカチと音を立てますし、紙をなぞるとカサカサと音が出ます。
どちらもごくごく小さな音ですが、これらもマイクはしっかり拾います。

普段気にならない程度の音でも、音を認識出来る音量であれば、
全部マイクは拾ってしまうとお考え下さい。

こういったノイズが入ってしまうと、
どれだけニュアンスの良い歌やナレーションもNGテイクとなったりします。

歌録りでは体が動いても、ナレーションの時よりも声自体が大きく、
バックのオケにも埋もれるため多少の雑音は無視出来ることが多いですが、
ナレーションは単体で扱われることも多いので、
出来れば声の録音時には口以外は動かさないのが理想です。

歌であっても、バックが小編成の静かな曲等では、
気を遣った方がよいので、ボーカリストの方も心に留めておいて下さいませ。


2. リップノイズを抑える
ナレーターや声優の方は意識されている方も多いと思うのですが、
口を動かした時に鳴る「ピチャ」という唾液の音も声録り時の天敵です。

ナレ録りではこれが原因でNGテイクとなる時も多いですし、
あまり多い方ですと、収録時間(あるいはノイズを除去する編集時間)が、
他の人よりも嵩み、結果的にスタジオ代やエンジニア代が増えてしまうことから、
声を依頼されにくくもなってしまうので、注意が必要です。

歌の場合も静かな曲では非常に目立つため、
鳴らさずに歌えるようになっておいた方が確実によいです。
ただ、歌の場合はニュアンス重視で録音してしまい、
致命的な部分以外は後から編集で除去する方法をとることが多いですが。

減らすためには普段から鳴らさないように喋る訓練が必要です。
とりあえず誰でも出来る方法として、口を閉じないようにするとか、
口腔内に舌が当たらないようにするとか、そういった意識付けが挙げられます。
あとはこまめに水を飲んで、唾液の粘度を下げるとかがありますが、
水分を含むことで逆にリップノイズが増える方もいますので、
色々試しながら自分に合った方法を見つけていって下さい。

後、緊張していると出やすいという話もあるので、
極力リラックス出来るよう、レコーディングに慣れることも大事ですね。


3. 自分のベストな姿勢を身につける
これは特にナレーションにおいて重要なのですが、
ベストな姿勢を身につけて、レコーディング中は終止その姿勢を保ちましょう。

姿勢が変わると、発声自体が変わりますし、
同じ位置、同じ角度でマイクがセットされていても、録り音が変わってしまいます。
ナレーションの場合、何十枚場合によっては何百枚という原稿を録音することもあり、
必然的にレコーディングが長時間に及びます。

当然、部分部分で分けて録音していきますし、
疲れにくいベストな姿勢が身についていないと、
疲れてきた時にうつむきがちになったりして、声が変わってしまい、
そこでナレーションの連続性が途切れてNGテイクになったりします。

原稿量が多い時には、日を分けて録音することも多く、
その際に前の日と声を合わせるためにも、適切な姿勢を身につけるのは重要です。
日が変わると喉の調子も変わるため、完全に合わせるのは技術がいるのですが、
同じ姿勢を保つのはその基本とも言えます。

歌の場合もベストな歌声を保つために、ボイトレをしながら、
自分のベストな姿勢を身につけた方がよいです。
当然同じ姿勢を保つためには体力が必要になるので、
ジョギングや筋トレもやっておくべきですね。


4. マイクとの距離、角度を一定に保つ
自分の姿勢を一定に保つことと重複するのですが、
マイクは距離が変わると、大きく録り音が変化します。
近接効果というもので、マイクに近付けば低音が増加し、近くで鳴っている質感に。
離れれば低音が減り、距離感のある質感に変化します。
うまく利用すれば、歌のこの部分は耳元で歌っている感じに、他は自然な距離感で、
といった表現にも使えるものですが、基本は最初にセッティングした距離を保ちましょう。

テンションが上がってくると、どうしてもマイクに近付いてしまう方がいるのですが、
録音物として良いものを仕上げる、ということを念頭に置いて、
その辺りを制御出来るよう訓練して下さい。

レコーディング慣れしてきて、テクニックがついてくると、
上記のような意図で敢えてマイクとの距離を変えることもありますが、
特別な意図がない限り、一定に保つのが基本です。

マイクとの角度も、中心から外れることで高域が減衰し、
芯の無い音に変化していきますので、ご注意を。
まあ、これはそれほど気を遣わなくても自然に出来ると思います。


これらはエンジニアのテクニックでどうにかしてくれよ、と言われても、
鳴ってしまっている音はどうにもなりませんし、
姿勢が変わることで出音自体が変わり、マイクが適切なポジションから外れるのは、
こちらの技術だけではカバー出来ない部分です。

マイクセッティングはボーカリストやナレーターが多少動いても、
なるべく変化が少ない位置に立てるようにもするのですが、限界があります。

よい録音をするために、ボーカリスト、ナレーターの方にも、
こういったポイントに気を配っていただければ幸いです。


最後に、歌録り、ナレ録り、ボイスサンプルの制作など、
声の録音の際は、是非一度お声掛け下さればと思います。
下記URLからお問い合せ下さいませ。
http://accel-studio.com/
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プロフィール

アクセルスタジオ ikenaga

Author:アクセルスタジオ ikenaga
レコーディング・マスタリングエンジニア ikenaga です。
関西を中心に、レコーディング/ミキシング/マスタリング/MA/音声編集・ノイズ除去などの録音業務と、
ジングル・サウンドロゴ・効果音制作などの制作業務を行なっています。

ご依頼・お問い合わせ・お見積もりのご依頼は、
↓のホームページからよろしくお願い致します。

http://accel-studio.com/

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