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CDプレス時の注意点

最近立て続けにあったことなので、
CDプレス時の注意点について書きたいと思います。

まずは、納期のお話。
最近プレスマスターの制作とプレス会社の紹介を頼まれた案件で、
2件立て続けに納期のことで、トラブルと言うか読みが甘かった、
ということがありました。

大体プレス会社のHPを見ると、
納期は国内の場合12〜14日と書かれていることが多いのですが、
これは大体の場合、営業日という意味なので、土日祝が含まれません。
ですので、納期は実質3週間程度かかる、と考えておきましょう。
また、ゴールデンウィークやお盆、年末年始等、大型連休時には、
工場が操業を停止しているため、もっとかかることもあります。

今までにプレスをしたことがある方にとっては、
ごくごく当たり前のことだったりしますが、
自分で手配をしたことがない人は、よく分かっていなかったりします。

CDを作るということは必然的にリリース日を決めて、
そこに間に合うようにする必要がありますので、
プレス会社の納期を読み間違えると、最悪間に合わなくなります。

入稿後に、入稿データに問題があって、
再入稿が必要になる可能性も考慮すると、出来ればリリースの1ヶ月前に、
プレス会社にプレスマスターとデザインデータを入稿出来るように、
段取りを組んでおいた方が安全と言えるでしょう。

大事なレコ発ライブの時に、肝心のCDが出来上がってないとか、
正直洒落になりません。

実際のところ、プレス会社側も納期の表示に少し余裕を見ている所もあり、
1〜2日なら早く納品出来るケースもありますし、
工場のラインさえ空いていれば、対応してくれたりもします。
かなり急ぎの時でも別途特急料金を支払うことで、対応出来る所もあります。

とはいえ、勿論、無理な場合もあるのでアテにはしない方がいいですし、
ちゃんと段取りを組んでおけば、発生しない無駄な料金ですので、
ハッキリ言って勿体ないと思います。

先日私が遭遇した件では、結局私がプレス会社との間に入って、
事情を説明、仲介折衝する形で、割増料金が発生しない範囲で、
最短の納期と、それに応じたデータ入稿期日を出して、
そこに間に合うように手配することで、事なきを得ました。

なるべく、そんなことにならないように、
リリース日とそれに応じたプレス入稿期日、
レコーディング、ミックス、マスタリングとデザインデータの作成、
これらのスケジュールを余裕をもって組む事を推奨します。

また、プレスマスターの作成は出来れば専門の知識のある方に、
委託するのがよいでしょう。
どうも最近は普通のライティングソフトで焼いたオーディオCD-Rでも、
プレスマスターとして受け付けてくれるようですが、
懇意にしているプレス会社の方と話をすると、
ミュージシャンがスタジオやエンジニアに依頼せず、
自分で作成して持ち込んだプレスマスターでトラブルが出る事が多いようです。
(エラーがあったり、ディスクアットワンスになっていなかったり)

私もそういった事情で、ギリギリになって「何とかしてあげて」と、
プレス会社の人から話を振られるケースがちょくちょくあります。
こちらも日々スケジュールの中で動いている以上、
いきなり緊急で話を振られても対応出来ないことも多いです。
無理なく安全に仕上げるために、知識の無い方は手探りで行うのではなく、
最初から声をかけていただいた方が安全です。
勿論、私もそういった案件にも対応しています。

マスタリングをご依頼いただいた方には、
信頼出来るプレス会社の紹介も行っておりますので、
是非一度ご相談下さいませ。
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マスタリングの考え方

お盆が明けて、少し涼しくなってきましたね。
このまま秋になってくれたら、嬉しい限りですが、
まだ8月ですし、そんなうまいことはいかないでしょう。

さて、今日は私のマスタリングへの考え方を書きたいと思います。
マスタリングとはCDに収録する音源を、
1枚のCDとして聴きやすいように整える作業です。

ミックスダウンで、それぞれの曲は完成されているわけですが、
曲ごとに担当するエンジニア、プロデューサーが違えば、
自ずと音の質感、音圧などは異なってきます。

そういった状態で、ただ曲が並んでいるだけだと聴きづらいため、
聴きやすいように揃え、なおかつユーザー環境に左右されず、
心地よく聴ける音に昇華させることが、マスタリングを行う意義と言えます。
(他にも曲間タイムを調整したり、各種コードを入力したりといったこともありますが)

マキシマイザーを使って、
ただ音圧を上げることをマスタリングとは言いません。
高級なアナログアウトボードを通せば、
いいマスタリングが出来るわけでもありません。


それらはあくまでマスタリング時に用いる手段に過ぎず、
マスタリングでは、どのような処理が最適なのかを考える必要があります。



そこで、私のマスタリングへの考え方ですが、
基本は「なるべく極力音を変えない、いじらない」からスタートしています。

なぜならば、ミックスダウンが終了した時点で、
それぞれの曲は単体の作品としては出来上がっているからです。

音像や質感、バランス、空間表現、ダイナミクス、
こだわって作られた作品として仕上がっているはずで、
それをスタジオで聴いた時の音が、そのままリスナーの元へ届けば、
それが最高なはずです。

しかし、現実にはユーザー環境は多様ですし、
現代の音源は、マキシマイズされた音圧の大きな作品が多いので、
いちいちボリュームを変えなくてもいいように、ある程度のマキシマイズは必須です。
その際に起こる音の変化を抑え、曲ごとの質感を揃えるために、
必要に応じてEQやコンプ、他各種エフェクトも使用します。
矛盾するようですが、印象を変えないために音を変えるわけです。
ですので、特にいじる必要がない場合は、そのままにすることもあります。

勿論、必要があれば、大胆に音を変えることもありますが、
(中にはミックスの粗取りを期待して、依頼して下さる方もいるので)
基本的なマスタリングの考え方はこういったものです。

音の世界は深く、まだまださらなる研鑽が必要ですが、
せっかく、こだわって作られた作品を台無しにせず、
よりよい形でリスナーに届けられるよう、
作品に応じた適切な音処理を施すよう心がけております。

マスタリングに持ち込む素材について

3月も中旬に突入しようというのに、相変わらず寒い日々が続きますね。
こんばんは。レコーディング・マスタリングエンジニアのikenagaです。

今日はマスタリング時に持ち込んでいただく2Mixファイルについて書きたいと思います。

まず、マスタリングという行程で具体的に何をするのかというと、
CDに収録される楽曲の音圧・質感を揃えたりすると同時に、
スタジオのスピーカーや高級オーディオシステムのような環境で大きな音で聴く場合だけでなく、
一般的なユーザー環境であるラジカセやイヤホンなどでも、
魅力を損なうこと無く聴かせられるように、様々な音処理を施します。

この時施す処理はソースによって全然変わってきますので、一概に言えません。
場合によっては、そのままでOKと判断すれば何の処理も施さないこともあります。

この何の処理も施さない場合、手抜きのように言われる方もいるのですが、
何も手を加えない方が良いというケースも稀に存在します。(音圧調整は必要だったりしますが)

ただ、ほとんどの場合は何らかの微調整を行いますので、
その時に持ち込まれる2Mixファイルが以下のような素材であると、
音処理が施し難くなりますので、避けて下さいますようお願い致します。

1. トータルリミッター・マキシマイザーなどで、すでにガンガンに抑えつけられている音源
2. トータルコンプのアタックタイム・リリースタイムの設定が悪く、ポンピングしている音源
3. 極端な周波数的な偏りがあるミックス

これらを避けた形でマスタリングに持ち込んでいただければ、
マスタリングである程度ミックス時の粗を補正しつつ、より魅力的な音源として仕上げることが可能です。
1と2については、ミックスする際にDAWのマスターにコンプやリミッターの類いを挿さずに、
ミックスを仕上げていただければOKです。
パツパツにレベルが詰められていたり、ピーク成分が全くなかったりすると、
マスタリングでEQやコンプがまともにかかりませんので、この2点は特にご注意ください。

ミックス時のクライアント立ち会いである程度音圧を出したいということであれば、
クライアントに聴かせる時だけマスターのエフェクトをかけ、
最終の書き出し時には外していただけるとよろしいかと思います。

3については、ミックスの基本的なことになるのですが、
極端なイコライジングをせずにミックスしていただければ避けられると思います。

具体的な例としては、バスドラの音を聞かせようとする時に、
低音だけで聴かせようとして、極端に低音をブーストして周波数的な偏りが出てしまうと、
小型の再生システムはそれほど低音が出ませんし、まともに再生されないことになります。
なので、中域にあるバスドラのアタック成分をコンプやEQなどで目立つようにしてあげれば、
過度に低域を出さなくてもちゃんとバスドラの音を聴かせられます。

最初に書いたように、マスタリングでは色んな再生環境でいい音で聴けるように処理を施しますので、
こうした周波数的な偏りでそれぞれの音を無理矢理聴かせている素材だと、
大きくディティールが崩れることになります。
例えば、上記のバスドラのアタックをマスタリングで出そうとして中域を持ち上げると、
一緒にギターやボーカルも持ち上がって、バランスが崩壊してしまいます。

どの楽器も中域を基本に考えて、それぞれのマスキング処理を施して、
無理なく聴かせられる偏りの無いミックスを心がけていただければ、と思います。
ちなみに私はミキシングもやっておりますので、ミキシングから依頼いただいても問題ございません。

これらのポイントに気をつけて、マスタリングに音源を持ち込んでいただけると、
より素晴らしい音源に仕上げられると思います。
もし、私以外のマスタリングエンジニアに依頼される場合でも同様です。

もっと詳しい部分でのご相談・ご依頼はこちらのホームページの専用フォームからお願い致します。

DDPとは

こんばんは。
レコーディング・マスタリングエンジニアのikenagaです。

最近マスタリング時の問い合わせでDDPとは何ぞや?ということをよく聞かれるので、
本日はCDプレス用のマスターフォーマットのひとつであるDDPについて簡単に説明しておこうと思います。

私のマスタリング業務でも取り扱っているDDPは、先に書いた通り、
オーディオCDを工場でプレスする際に、工場に納入するマスターのフォーマットのひとつです。
数年前からメジャーレコード会社を中心に普及し始め、
現在ではメジャーのCDはこのDDPでマスターを納品するのが主流と言われています。

工場に納入するマスターの形式は、工場がどのフォーマットに対応できるかによって異なりますが、
現在納入が受け付けられているのは、「3/4Uマチック」「PMCD」「DDP」の3つかと思います。

この中でもっとも一般的かつ、どこの工場でも受け入れ可能と思われるのがPMCDで、所謂オーディオCD-Rです。
(本当は厳格に規格化されていますが、最近はかなりゆるくなっています)
ただし、CDプレイヤーでかかれば何でもOKというわけではなく、エラーが多いとマスターとして使えませんし、
傷が入ったら、その瞬間アウト!!で、取り扱いには注意が必要です。

このPMCDをマスターとした場合、CD-Rへのオーディオ信号(ファイルではなく信号。これが重要。)の
書き込み時にジッタエラーやメディア自体が持つエラーの影響を受けて、音が変質します。
さらに、そうして出来上がったマスターからプレスする元となる金型(スタンパと言います)を作成するために、工場でオーディオ信号を吸い出すのですが、その際にも、音が変質します。

もちろん、変質するといってもそれはごく微量なものなのですが・・・。
(工場によっても、変質の度合いは変わります)

で、今回の本題であるDDPですが、
これはそのままスタンパの作成を行なえるフォーマットのオーディオファイルと思っていただければOKです。
もちろん工場への納入時にメディアに書き込みをして記録するのですが、
リニアなオーディオ信号を記録するわけではなく、ファイルとして記録するので、
書き込み時にも吸い出し時にも理論上音質の変化は起こりません。
つまり、CD-Rへの書き込み時、そして吸い出し時の音の変化を回避出来るわけですね。

理論的に音質面でPMCDよりも有利と言えるわけです。

最近はこのDDPでのマスター作成が増えており、
メジャーのプレスを扱うような、国内の大手工場はおおむね対応済みのようですが、
よく見る格安料金の業者などは未対応のところも多いようです。

私のマスタリングでは料金面でもPMCDよりもお安くさせていただいており、音質的にも有利と、
非常にメリットの多いDDPですが、マスタリングのご依頼時には必ずプレスに出される工場が、
DDPに対応しているか否か、を確認した上で発注をお願い致します。

もし、よろしければこちらで安心してプレスが出来る業者をご案内することも可能ですよ。

マスタリングのご依頼・ご相談は、こちらのホームページよりよろしくお願い致します。
プロフィール

アクセルスタジオ ikenaga

Author:アクセルスタジオ ikenaga
レコーディング・マスタリングエンジニア ikenaga です。
関西を中心に、レコーディング/ミキシング/マスタリング/MA/音声編集・ノイズ除去などの録音業務と、
ジングル・サウンドロゴ・効果音制作などの制作業務を行なっています。

ご依頼・お問い合わせ・お見積もりのご依頼は、
↓のホームページからよろしくお願い致します。

http://accel-studio.com/

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